介護職は慢性的な人手不足なので引く手あまたの売り手市場。地方に移住しても求人には事欠かないが、面接対策は面倒なものだ。面接で聞かれる質問は、どの施設でも大抵共通しているので、事前に準備しておけば安心して面接にのぞめる。
よくある質問の中から3つをチョイスし、どのように答えたら良いのか考えて準備してみよう。「前職を辞めた理由」「介護職としての経験と経験した業務内容」「介護の仕事は好きか?」の3つだ。
前職を辞めた理由は、不満があり辞めたという人も多いかもしれないが、正直に言いすぎると良い印象は持ってもらえない。たとえば「他のタイプの施設も経験してみたい」「他の施設の介助のやり方を勉強したい」「資格を取得したので新しい環境でチャレンジしたい」など、ポジティブな答えができればベターだ。
経験や業務内容は、面接に行く前に整理しておこう。働いていた施設のタイプ、以前の役職・役割、大まかなシフトなどを伝えると良いだろう。リーダーやサブリーダーの経験がある、夜勤に入っていた、喀痰吸引等研修を受けて痰の吸引や経管栄養の業務をしていた等の経験はアピール材料になる。
「介護の仕事が好きですか?」と聞かれたら「好きです」と答えるのが当然だろう。その場合は、もう少し具体的に「人の役に立ちたいから好き」「高齢者のお世話をするのが好き」「自分に向いているので好き」など何かしら理由を答えると良い。答えが抽象的過ぎると、「本当にそう思っているのだろうか?」と思われるので具体的なエピソードを簡潔に話すと良いだろう。