介護職は、都会であろうと田舎であろうと需要の高い仕事である。特に、田舎は過疎化によって高齢者の割合が高い傾向にあるため、その分介護施設で働ける人材が必要とされている。それでは、田舎で介護職に就く際には、どのような点に気をつけるべきなのかというと、3つのポイントがある。
まず、「移住前に求人状況を確認すること」である。介護職の需要が高く求人は多いといっても、田舎は都会と比べると介護施設の数も少ないため、求人の数自体は減ってしまう。そのため移住してからいざ就職活動を始めようとしても、なかなか良い求人が見つけられなかったり、見つけられても採用が決まらない可能性があるのだ。先にめぼしい求人を見つけるか、内定をもらってからの移住が安心である。
次に、「年収をアップさせるための努力をすること」である。都会と比べると、田舎での年収はどうしても下がるため、年収をアップさせるには、資格を取得したりキャリアアップを目指すことが必要となる。手当がつく資格としておすすめなのは、養成施設や福祉系高校を卒業後に受験するか、3年以上の実務経験と実務者研修を修了することによって受験できる介護福祉士である。
また、年収アップを目指すのならケアマネージャーやサービス提供責任者へのキャリアアップもおすすめだ。どの役職も実務経験や資格が必要となることが多いので、目標を立てて計画的に努力を重ねると良い。
3つめは、「仕事の目的をはっきりとさせること」である。田舎に移住して働くことのメリットとデメリットを理解した上で、「年収」や「やり甲斐」など自分が介護の仕事をする目的とバランスがとれているかを考えると良いだろう。